NHKオンデマンドで「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ 第1回 岐路に立つ”日の丸家電”」を見ました。

以下、NHKスペシャルの公式サイトからの引用です。

ソニー、パナソニック、シャープ・・・「メイド・イン・ジャパン」を象徴する電機メーカーが昨年度、過去最大の赤字となるなど、日本の製造業が大きな転換点を迎えている。なぜこうした状況に陥ったのか、サムスンなどライバルメーカーはどうやって力をつけたのか、そして、どうしたら逆襲のシナリオを描けるのか。この20年あまりの各社の戦略・時代の変化を見つめ直しながら、格闘する現場を密着ルポし、日本の製造業の行方をシリーズで考える。1回目は「日の丸家電」。ソニーでは平井社長が進める改革に密着。縦割りだった組織を「ワンソニー」としてひとつにまとめ、商品開発の仕組みを変えようとする現場などを取材。一方、シャープでは、台湾のホンハイと提携することに活路を見いだそうとする現場を取材。

ソニーの逆転はありえるのだろうか、あるとしたら、どのようにして……そんな興味を抱きながら、このドキュメンタリーを見ました。

見終わった時に残ったのは、明日への希望ではなく、何とも言えない虚脱感でした。

逆転のシナリオといいつつ、やっていることは根本的な革新ではありませんでした。営業成績を上げるための戦術であって、ユーザー視点が希薄であるばかりでなく、家電と人間との関係性への鋭い切り込みがなく、これでは家電革命はありえない。

もう、ソニーやシャープが、少しばかり営業成績を上げたところで、日本に住む一般人に大した影響はありえません。

もっと、本当に人間を歓ばせる家電、夢を与えられる家電、もっというなら、人間を真の意味で幸せにする家電について、深く根源的に突き詰めないと、新しい家電は生まれないと思います。

もしも、そういう家電の開発が無理ならば、私たちは、家電が生む便利さを警戒し、距離をおき、家電に大きな期待を持たないことを決意すべきでしょう。

家電は必ずしも、人を幸せにはしない、そのことを再確認し、もっとシンプルで豊かな暮らしを志向すべきかもしれません。

それがきっと「家電の断捨離」となるのでしょう。